Blade Runner 2049 (その2)


Blade Runner 2049 - Official Trailer - Starring Ryan Gosling & Harrison Ford - In Cinemas October 5

では、今回は私の感想や思ったところなど書かせていただきます。

基本的にストーリーの説明やネタバレのようなものはないように気をつけて書きますが、前エントリーの条件に当てはまって、これからBlade Runner 2049観に行くもんね......という方は、こんなものを読んでいないで、さっさと観に行ってください。(あ、日本はまだ行けないですけど)
あんまり前エントリーの条件には当てはまらないけど、やっぱりまだ興味あるんだよね.....という方は、これを読んで観に行ってみようかと思っていただければ幸いです。

さて、どこから始めましょうか。

まず全体としては、非常に面白かったし、よくぞこれを作ってくれた!というくらいに良かった映画でした。
続編ができると聞いてから、そして予告編などが公開されてから、自分の中では期待がけっこう高まっていました。往々にしてこのように事前に期待値が高くなってしまうと、実際に観たときにちょっとがっかりとなってしまうのですが、この作品は違いました。十分に期待に応えてくれました。
また、3時間近くの長尺、途中で眠くなったりするのでは?という心配もあったのですが、そんなものは杞憂に終わりました。もう最後まで画面釘付けでした。

細かいところで言うと、まずは映画の中の2049年のL.A.。前作が描いた雨に濡れてごちゃごちゃした感じの未来都市は、間違いなくその後の映像作品に多大な影響を与えました。そして本作では、そんなある種画期的だったあのL.A.の30年後が見事に描かれていたと思います。あまり変わらないところは変わらず、それでいて30年経って技術の進歩もあり変わったところは変わっている。ただ同じような景色にしているわけではなく、きちんと時間の経過を感じさせるL.A.の姿を観ているだけで、私にはもうたまりませんでした。
前作同様に、日本語や中国語などが書かれたネオンや看板、サインなどもでてきます。前作では「コルフ月品」なんて書かれたものがでてきていましたが、私が見た限りでは本作ではそういうミスはなかったように思います。
また、特に日本人には大きな衝撃を与えた(と思われる)ビルに映し出される「わかもと」の広告。同じものはでてきませんが、雰囲気はやはり残っている気がしました。
(ちなみに残っているといえば、前作でちらりと写るネオンにPANAMがあるのですが、なんと30年後の2049にもまだ残っていました。本物のPANAMはとっくにもうありませんけどね)
また、前作ではL.A.だけでしたが、本作ではもう少し範囲が広がり、L.A.以外の場所もでてきます。(これは予告編でもおわかりいただけると思います)これも、物語の広がりがあってよかったと思います。

次にストーリーですが、前作では主人公のデッカードが逃げたレプリカントを追うという割とまっすぐなストーリーで、探すところも「謎」というほどではありませんでした。また、アクションシーンなどもけっして多いという感じでもなく、少々退屈な映画という印象を受けるのも無理はないかもしれません。
しかし本作では、序盤でひとつの謎が提示され、それを主人公が解いていくという謎解きのおもしろさが加わりました。またアクションも前作同様の肉弾戦に加え、爆破シーンなども登場して派手になっています。

そして登場人物たち。
主役のライアン・ゴスリング演じる"K"。前作のデッカードを彷彿とさせる暗い感じとアウトロー感。よかったです。そして予告編でも登場していたデッカード役のハリソン・フォード。ファンからすると老け過ぎでがっかり......と感じるかもしれませんが、私はいい感じで年老いていてよかったと思います。
またそのほかに本作に登場するキャラクターたちもいい感じ(特にアナ・デ・アーマス(でいいのかな?)という女優さんの役なんてもう......)だったし、ファンにはうれしい前作の登場人物もでてきたりします。

ちなみに、今週の土曜日(10月28日)のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」ではBlade Runner 2049の特集があるそうです。NZ時間なら日曜日の夜くらいにはTBSラジオクラウドにアップされるのではないかと思います。映画評論家の町山智浩氏、映画ライターの高橋ヨシキ氏によるネタバレなし(の予定)の解説があるそうですので、こちらを聞いていただくのもよいかもしれません。

あぁ、書いていたらまた観たくなってきた。
もう一回くらい劇場、行っておこうかなぁ......

 

Blade Runner 2049 (その1)

やっと観てきました「Blade Runner 2048」。なんとなくばたばたと日々を過ごしてしまい、このままでは行きそびれる可能性が......と心配になってきたので、日曜日(10月22日)のうちに月曜日(10月23日)の初回上映となる10:40の回を予約、これでイヤでも(もちろんイヤじゃないけど)行かなければならない状況を作りました。
ちなみに月曜日はNZではLabour Dayという祝日。ひょっとして混んでいるか?とも思いましたが、そんなことはありませんでした。朝一の回だからなのか、三連休だったので出かけている人が多かったのか、すでに観た人が多いからなのかは不明ですが、はっきり言って空いていました。(多分15人くらいだったかな?)

さて、私の感想の前にFBで友人から「ネットで「40代男性を対象にした映画(女性やファミリー向けではない)」という記事をみたけどどうなの?という質問があったので、そのあたりから。

私が観て思ったのは、この映画は万人受けるす映画ではないということ。観る人を選ぶという言い方は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも何の予備知識もなしに観に行ってもそれほどおもしろいとは思わないのではないでしょう。
では、この映画を観て面白いと思う(楽しめる)のはどんな人なのか?
それは1982年版の「Blade Runner」(バージョンはこの際問わない)を観て、この映画の設定やら世界観やら雰囲気を受け入れられる、面白いと思える人でないと、おそらくは本当に楽しむことはできなのではないかと思います。私は以前も書いたように「Blade Runner」好きで、何度も観ているので観ていない人の気持ちにはなれないので、あくまで想像でしかありません。しかし、おそらくは観たことがある人に比べて数割減でしか楽しめないのではないでしょうか。ただ、前作に比べてちょっとした謎解きがあったり、アクションシーンも派手になったりしているので、全然だめということもないかと思いますが。(もし前作観てないけど観てみたいという方がいらっしゃれば、是非観て感想を教えていただきたいです。どのように感じるのか興味があります)

で、先のネットの評判について言えば、ファミリー向けではないというのはその通り。子供を連れて行っても間違いなく飽きるか寝ると思います。しかし、40代男性向けというのはちょっと言い過ぎで(私もすでに50代だし)、年齢や性別を問わず前作好きなら楽しめる作品になっているというのが私の見解です。あとはSF好きなら大丈夫かと思います(まぁSF好きなら、好き嫌いはともかく前作を一度は観ているのではないかと思いますが......)

そんなわけで、これから「Blade Runner 2049」を観てみようかと思っている方へは、以下をお勧めいたします。

  1. まずは前作の「Blade Runner」を観るべし
    複数バージョンがありますが、基本的にストーリー自体は一緒なので、観られるものでよいでしょう。最後の編集版の「The Final Cut」でよいと思います。これを観て、暗くてあんまり面白くないなぁと思ったあなたは、あえて2049を観る必要はありません。もちろん観てもよいですが、2時間44分もある映画なので、その時間をほかのことに利用した方が有意義だと思いますよ。

    よかったと思った方は2)へ。

  2. 前日談のショートムービーを観るべし
    「べし」って書いちゃいましたが、これは必須ではありません。が、これを観ておくと本編の理解の手助けになる部分があります。ある意味ネタバレともとれなくもないものもありますが、知っているとあぁこれってあれのことね的な楽しみができます。
    Youtubeで見ることができます。

    www.youtube.com映画のタイムラインでいうと、一番古い時代(2022年)を描いたもの。

    www.youtube.comこれが次。2036年を描いたもの。

    www.youtube.com これは映画の前年(2048年)を描いたもの。

  3. 必ず直前にトイレに行くべし

    さて、上記が完了したら、映画館へGO! 前作から30年後の「Blade Runner」の世界をお楽しみください。
    最後の注意点は上映の直前にトイレに行っておきましょう。先にも書きましたが約3時間近くある映画です。上映前にコーヒーなど飲んで、映画の途中で意識が下の方に行かないように注意してください。

で、おまえの感想はどうなんだ?といういうことですが......それはまた次回!
(別にもったいつける訳でもないのですが、長くなってきたのでエントリ分けしたいと思います)

 

Battle of The Sexes

先日「Blade Runner: The Final Cut」を見に行って、今度映画館に来るときは「Blade Runner 2049」だなと思っていたのですが、違う作品を先に見てしまいました。それがこの「Battle of The Sexes」です。


BATTLE OF THE SEXES Trailer (2017)

この映画は、1973年に行われたBilly Jean King(女性)とBobby Riggs(男性)の「Battle of The Sexes」と銘打って行われた試合を描いたものです。

TBSラジオのたまむすびで映画評論家の町山智浩氏が紹介していたのを聞いて、見てみたいなと思っていたのでした。氏がどのような話をしたかは、以下のサイトにそのときのラジオ番組の書き起こしが載っています。

見たいなと思った理由のひとつは、主演がEmma Stoneだったこと。この女優さん「Zombiland」を見た時からけっこう好きなんですよね。と、言っても大ヒット作の「LA LA LAND」はまだ見ていないので、ファンと言えるほどではないのですが。それに、相手役のSteve Carell。この人も好きな俳優さんのひとりです。ちょっと古いですが「Bruce Almighty」でのJim Carreyの敵役は忘れられません。

もうひとつは先の町山智浩氏の紹介の中で、二人共テニスを練習してCGではなく実際にプレーをしているというところも気になりました。

 

で、見た感想としては、なかなか良かったです。

1970年台を意識した、ちょっとくすんだ感じの色合いもよかったし、主演二人の演技もよかった。期待していたテニスシーンも思わず普通のテニスの試合を見ているような気になってしまい、ナイスショット!と心の中で言いながら見ていました。エンドロールを見るとテニスシーンの代役(DOUBLE)がいたようなので、テニスシーンのすべてを主演の二人がやっていたわけではないようですが、それでもまるで本物のプロの試合を見ているような気にさせてくれるところはさすがでした。

正確なセリフまでは覚えていないのですが、Bobbyとの試合を前にBobby陣営の一人から、試合で彼女のほうがうまい(Better)なのかどうかわかるというような発言を聞いてBilly Jeanが「そういうことではないの。私は女性のほうがうまい(Better)かどうかなんてことを示したいわけではないの。私は女性にも正当な敬意(Respect)を示してほしいの」というところがよかったですね。

私は女性ではありませんが、十分楽しめました。

 

次こそは「Blade Runner 2049」だ!

 

図書館のカードでLynda.comが使えるよ <その2>

昨日「図書館のカードでLynda.comが使えるよ」という記事を書いたところ、興味をもっていただけた方がそこそこいらっしゃたので、登録方法についてのもう少し詳しい記事を書くことにしました。そこで、スクリーンショットなどをとっていたのですが、すでに登録してしまっていることもあり、初期登録時には出てきた画面が出てこないところや、最初に見た画面がどうしても再度表示することができなかったりしました。なので、大変申し訳ありませんが、あくまで「参考」としてご覧頂き、実際の登録の際には、表示される画面にある説明などをよく読んでください。尚、以降のスクリーンショットの加工には、以下のサイトを利用させていただきました。

画像加工編集サイト・フリーソフト:無料写真加工ならバナー工房

 

さて、それでは始めましょう。お手元に図書館カードをご用意ください。また、ネット利用の登録が済んでいるものとして記載します。ネット利用のPIN番号¥は図書館の窓口でも確認、登録ができるはずですので、詳しくはお近くの図書館にご確認ください。

さて、まずはクライストチャーチ図書館のサイトに行きましょう。

Christchurch City Libraries

2017年10月現在は以下のようなページが表示されると思います。

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右上の「Log in/My CCL」というところをクリックするとメニューが表示されます。
そのメニューの一番上の「Log in/Register」というところをクリックすると、ログイン画面が表示されます。

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ここで図書館カードの裏に記載されているバーコード番号と登録したPIN番号を入力、下の青い「Log in」ボタンを押すと、My CCL(My Christchurch City Libraries)のページにいけます。ここでは現在借りている本やリクエストしている本などの管理ができるようになっています。

が、よくよく考えてみたらLynda.comを使うだけならログインは必須ではありませんでした……
と、いうのはトップページに表示されている上部メニューの「eResourses」というところから行くことができるからです。

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「eResorces」をクリックするとサブメニューが表示されます。
そのサブメニューの「FETURED」の下にある「Lynda.com」をクリックしてください。

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ここにLynda.comの説明が書かれています。
このページの「USE LYNDA.COM NOW」をクリックして、Lynda.comにログインしましょう。

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クリックすると上記のようなログイン画面が表示されるはずです。
これは、個人で登録するのではなく、組織での利用者用のログイン画面となっています。

ここに図書館カードのバーコード番号と PIN番号を入力してください。
入力後、下の「Log in」ボタンをクリック!

そうすると、確か図書館利用者での登録ですか?という確認画面に氏名とメールアドレスを入力する画面が表示されると思います(私は登録済みのためこの画面はもう出すことができませんでした)。

氏名とメールアドレスは任意となっていましたが、登録すると自分のパーソナライズページに名前が表示されたり、Lyndaからのお知らせメールが受け取れるようになります。私はいちおう登録しておきました。

ここまで終わるとLyndaのトップ画面が表示されるはずです。

実は私はすでに利用を開始してしまったため、一番最初に見た画面が(探したのですが)出てきませんでした。画面にはコースの紹介などとともに「Learning Paths」というのが表示されていると思います。例えば「Become a Photographer」とか「Became a Manager」といような、最終目標を提示したものです。

これは以下のような方法でも見ることができます。

一番上に表示されている検索入力欄の横に「LIBRARY」という表示があります。ここにマウスをもっていくとサブメニューが表示されます。
左端に3D+Animation, Audio+Musicなどのカテゴリ、その横にそのカテゴリに含まれるコースの詳細が表示されるのですが、右にあるLearing Pathsの「SEE ALL」を選択すると、そのカテゴリ内のLearning Pathsの一覧が見られます。

または、左端のカテゴリを選択、その後表示されるページの「Learning Paths」をクリックすることでも一覧が表示できます。

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そしてここから目標を選ぶと、そのための概要とコース一覧が表示されます。

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(実際にはこの下に含まれるコース一覧が表示されます)

「Preview the first video」をクリックすれば、コース内の最初のビデオを試しに視聴することが、「Start learing」をクリックすれば、このLearing Pathを選択、今後含まれるコースを順次見ていくことになります。

私はこの「Learing Paths」が設定されているのがこのLyndaのよくできているところだと思います。これにそって行けば、基礎から順に勉強していけるわけですから。

また、このLynda.com、スマホでも使うことができます。図書館サイトの「About Lynda.com」のページ下部に「How to set up the Mobile App」というところがあります。ここに具体的な設定方法が書かれていますので、スマホでも使いたいというかたはこのページを参考にしてください。

 

いかがでしたでしょうか?

私も昨日登録したばかりでまだまだLyndaのことがよくわかっているわけでありませんので、今後またいろいろといじってみたいと思います。

クライストチャーチ在住で興味を持たれた方は是非、お近くの図書館でカードとネット利用登録をして、実際に見てみてください。

 

 

図書館のカードでLynda.comが使えるよ

今回はクライストチャーチで暮らしている人向けの話です。

 

もともとクライストチャーチ図書館のカードは持っていたのですが、約4年ほど使っていなかったため使えなくなっていました。そこで、今日ちょっと時間ができたので、図書館に行って登録情報の更新をしました。(ちなみに行ったのはCentral Library Peterbroughです)

最近は日本の図書館もCDやらDVDなどの貸出も行っているかと思いますが、クライストチャーチの図書館も同様。特に何か借りたいものがあったわけではないのですが、CDとDVDを見ていたら、なんと「シンゴジラ」のDVDがありました。びっくり。最近近くにレンタルDVDのお店がなくなってしまったので、品揃え自体はそれほど多くありませんが、古めの映画を中心に借りる分にはいいかもと思いました。

実は今愛更新をしたのは実際の図書館で本やDVDを借りたりというものあるのですが、オンラインで利用にありました。

図書館のカードを作ると同時に、オンライン図書館用の暗証番号を登録すると、オンライン図書館が利用できます。ここでは電子書籍やオーディオブックを借りることができます。OVERDRIVEというサービス(アプリ)を使って、7日から21日まで借りることができます。ちなみiPhoneでテストを兼ねて一冊借りてみたのですが、単語の意味がわからないときなどは長押しして単語を選択すればiOSの機能を使って意味を調べることも可能です。これがなかなか便利。

そして今回それよりも注目していたのが、タイトルにあるLynda.comの利用でした。

www.lynda.com

これは、オンラインの学習サイトで、様々なジャンルのオンラインコースが受けられるサイトです。ただ、普通に使おうとすると有料なのですが、クライストチャーチの図書館に登録していると、なんと(たぶん)全コースを無料で受講することができます!やるね、チャーチ図書館!

最近日本語のサイトもできたようなのですが、利用できるのは(多分)英語サイトのみ。なのでビデオを中心とした素材は基本的にすべて英語ということになりますが、字幕を表示することもできるので、英語の勉強を兼ねて見ることができます。

試しにPhotographyコースとウクレレの基礎コースをとってみて、ビデオを見ていますが、なかなかよくできていて、ちゃんとやれば身につきそうな感じです(まぁ今後ちゃんと見るかどうかが問題ですね)。

コンピュータ系のコースから、マネージャコースのようなビジネスコース、上記のウクレレのようなどちらかというと趣味に近いコースまで様々なものがあります。

また、使ってはいませんが、英語の教材としてRosetta StoneのEnglish Courseも受けられるようで、英語勉強中という方にもよさそうな学習教材も提供されています。

確か何ヶ月以上かクライストチャーチにいれば、図書館のカードは作れたように思います。(私が最初に作ったのはかれこれ10年近く前にワークビザで滞在していたときなので、はっきりとは覚えていません…)具体的にはお近くの図書館にお問い合わせください。

クライストチャーチに住まれているのであれば、利用しない手はありませんよ!

 

Blade Runner: The Final Cut

また10日ほど更新が滞りました。
この間、約一週間の出張があったり、個人的に環境の変化などもあったのですが、それはおいおい機会があればここに書くかもしれませんし、書かないかもしれません。

さて、実はこの出張の前に映画を見に行きました。TWITTERにはつぶやいたのですが、行ったのは「Blade Runner: The Final Cut」。これから公開される(NZでは先週から公開開始)の「Blade Runner 2049」ではありません。昔のブレードランナーです。

確か最初にブレードランナーが日本で公開されたときは高校生だったと思います。当時SF好きだった私は、なんかおもしろそうな映画だなぁと思っていたものの劇場へは行かず、そうこうしているうちに「なんだか難しい」という評判のもと、上映終了。その後、初めてみたのはいつか忘れてしまいましたが、大方の好事家の方と同様、あの映画の描く古いような新しいような未来の姿にすっかり魅了されてしまったのでした。

気がつけば「ブレードランナー:ディレクターズカット」と「ブレードランナー:最終版」の2本のビデオ(DVDじゃないですよ。セルビデオです。)を購入、更にファイナル・カットはNZに来てからDVDを購入という、ちょっとずつ違うものの、同じ映画を3本も所有することになっていました。

しかし、何故か今まで映画館では見たことがなく、今回2049の公開を前に、一回だけ上映があることを知ったので、これは行かねばなるまいということで行ってきました。

いやぁ、やはり映画館で見るのはいいですなぁ……。大画面と大音量で「ふたつで十分ですよ」が聞けたときは感激しました。また、久しぶりに見たこともあって、細部を忘れていたところも無きにしもあらず。特にエンディングは「あれ?Final Cutってこんな終わり方だっけ?」と、明らかに他のバージョンと混同していたこともあり、素直に楽しめたりと、すっかり楽しんできました。

近日中に2049も見に行かねば!と思っているところですが、その前にもう一度くらい、今度はDVDで見なおしてから、新作に挑みたいと思います。

 

 

珍プレー……というか許されないプレー

久しぶりにラグビーネタ。

先週行われたMITER 10 CUP Bay of Plenty v Counties Manukaでのヒトコマ。

YOUTUBEから動画を貼ろうかと思ったらダメそうなので、以下のページに埋め込まれている動画をご覧ください。

www.rugbydump.com

いちおう動画が見られない方向けにどういうことか書いておくと、Counties Manukauのハーフバックスクラムハーフ)のAugustine Pulu選手が、なんと自陣のゴールポストに巻かれたパッドを突然はがすという行動に出たのです。すかさずレフリーはプレーを止め、Pulu選手にパッドを戻すように指示、今度やったらペナルティーとるよと警告をしてBay of Plenty側のスクラムで試合再開となりました。(私の記憶が確かなら、この後結局Bay of Plentyがトライを取りました)

この試合、テレビで見ていたのですが、いやぁびっくりしましたわ。長いことラグビー見てるけど、こんなの見たことない。

解説者も思わず笑ってしまっていますが、実際には笑い事じゃないだろう?ペナルティーにしなくていいの?と思って見ていました。というのは、これって直接的ではないものの明らかなプレーの妨害だし、仮にレフリーがプレーを止まる前にゴールポスト側にプレーが続いたら危険な状況になっているし、そもそもパッドと地面と同時にボールをつければトライが認められる(パッドはゴールラインの一部とされている)わけで、トライの妨害でもあったわけです。

本人も「ペナルティーになるかと思った」と言っていたようですが、なって当然、最低でもイエロー+ペナルティートライ(認定トライ)になったっておかしくないプレーだと思います。

Pulu選手、いいアタックをする選手で、悪くはないなぁと思って見てはいるのですが、如何せん堪え性がないというか、木が強すぎるというか、どうも私は好きになれないんですよね。

それにしてもニュージーランドハーフバックって、気が強い奴が多いような気がします。まぁ、このくらい気が強くないと高いレベルでのプレーはできないのかもしれませんけどね。現役時代に私もハーフバックだったのですが、タックルした相手に「大丈夫でした?」なんて声をかけてしまうような私は、やっぱり見るだけのほうがあっているのでしょうね……